相続専門ふたば行政書士事務所 心ある「想続」になるお手伝いブログ

相続手続きに関する知識やエピソードをご紹介します

相続セミナー ③遺留について

週の金曜日、また某葬儀屋さんのイベントで当事務所の代表が講師を務めさせていただき、20名の方が参加してくださいました。

皆さん熱心に聞き入ってくださり、お役に立てた実感がしました。

 

今回は前回のブログでも予告していましたが、遺留分についてお話ししたいと思います。

遺留分とは民法で定められている一定の相続人が最低限相続できる財産の事を言います。

 

基本的には亡くなった人の意志を尊重するため遺言書の内容は優先されるべきですが、

全くの他人が財産の全てを取得できるのでは、残された家族はあまりにもお気の毒ですよね。

そこで、遺留分として法定相続分の半分が保証されています。が…

一つ注意が必要です。配偶者・子供・父母は保証されていますが、第3順位にあたる兄弟姉妹は保証されていません。

亡くなった方がおひとりだった場合や、子供がいらっしゃらなかった場合、兄弟姉妹が相続人になり、当事務所でも第3順位での相続手続きは何度かありました。

遺留分以外にもさまざまな面で複雑・煩雑になります。

遺言書の作成は、ご自分の意思を残しておくためにも大変有効で良い手段だと思いますが、上記の通り遺留分を考慮した遺言書を作成しておく事をお勧めいたします。

 

相続する側、される側 それぞれの思いや考え方がありますが、ご遺族の方々にとっても後味の悪い相続は避けたいですよね…。

 

これから相続を迎えるみなさんがスッキリした 爽続 ができますように…。

f:id:shie-futaba:20150330093152j:plain

相続セミナー② 保険金について

先日、某金融機関さん主催の相続セミナーで

当事務所の母体になる税理士法人代表の西が講師を務めさせていただきました。

 

セミナー参加人数は24名で、セミナー後に若干の質問コーナーを設けさせていただき

無事に終了しました。

 

今回はセミナー内容の中から生命保険金についてお話ししたいと思います。

保険契約内容により、かかってくる税金が異なりますが

亡くなった方が保険料を負担し、妻などの法定相続人が受取人になっていた場合

みなし相続財産となり課税の対象になります。

ただし、死亡保険金については、基礎控除とは別枠で500万円×法定相続人の数が

非課税になります。

さらに、民法では保険金を受け取った人の固有の財産になり

遺産分割や※遺留分の対象にならないというメリットがありますので

亡くなった方が特定の人に現金を渡してあげたいという意志を

かなえる手段としても良いと思います。

また、生前贈与の対策としてもとても有効で

保険を活用している方も沢山いらっしゃるようです。

 

ある程度の資産があり、相続税申告の対象になりそうな方は

さまざまな方法での節税対策をお勧めいたします。

 

 ※ 残された家族への最低限の財産保証のことです。

次回のブログにて詳しい内容をお話しする予定ですので是非ご覧ください。

f:id:shie-futaba:20150323110254j:plain

 

 

 

 

相続セミナー ①

 

先日、当事務所の代表が某葬儀屋さん主宰のイベントで

相続セミナーの講師を務めさせていただきました。

 

14名の方にご参加いただき、具体的な事案を取り入れながら進めましたが

今回は、その中で家督相続制度についてお話しをしたいと思います。

 

戦前の日本は、家督相続という制度があり、兄弟が何人いようと

基本的に長男が家督相続人となり全ての財産を受け継いでいました。

家の財産やお墓の管理、一族の面倒をみる立場に立たされていたため

強い権限を持っていたようです。

 

ところが、時代とともに社会状況が少しずつ変わり

このような独占的な相続は良くないという事で昭和22年に民法が改正され

今日に至っています。

この法改正により、独占的な家督相続制度は廃止され

長男・次男などの立場に関係なく平等に相続することができるようになりました。

 

地域によっては、まだ長男が一番偉いという風潮があるかもしれませんが

法律的には平等な権利を主張することができるようになりました。

 

けれども、最終的には相続人の間での思いやりや譲り合いの心が大切だと思います。

これから相続を迎えるみなさんが、相続人の間で揉めることなく

円満に相続できるよう、決して争う「争続」にならないことを願っています。

f:id:shie-futaba:20150317103511j:plain

 

今週は、セミナーウィークで水曜日.金曜日と講師をさせていただく予定です。

追ってブログでアップしたいと思いますので、是非ご覧下さいませ。

楽しむ習慣

先日、いつもお世話になっているお得意先さまと

当事務所の代表と3人で、ランチミーティングをさせていただきました。

 

その方は、私よりも10才ほど若い働き盛りの男性ですが

とてもユーモアがあり、いつも時間を忘れて話しこんでしまいます。

また、当事務所の事もいつも親身になってくださり、

的確なアドバイスをしてくださるので

隠れ企画営業部長と呼ばせてもらっています…(笑)

 

ランチは初めてご一緒させていただいたのですが

様々なお話しをお聞きしている中で、改めて素晴らしい方だなと感じました。

それは、常に現状を受け入れて、それをご自分なりに前向きにとらえて、

楽しみながら日々過ごしていることです。

またその方は読書好きで、色々な事に好奇心があり

お子様の学校のPTA役員も務めていて「これからパパ友を増やしたい」

とおっしゃっていました。

ママ友はよく耳にしますが、パパ友の響きがとても新鮮で思わず笑ってしまいました。

 

やはりどんな状況に置かれても

それを楽しむ余裕と、常に前向きに考える習慣てとても大事なのだな…

と感じ、短いひと時でしたが、とても有意義な時間を過ごすことができました。

 

私は仕事柄、日々さまざまな方とお会いして学ぶ事が多々ありますが

それは決して自分より長く生きている方ばかりではありません。

どれだけ長く生きているかではなく

どのような生き方をしているのかがとても大切なのだなと実感しました。

 

そして、相田みつをさんの言葉が頭に思い浮かびました。

                          幸せはいつも自分の心が決める

ほんとうにその通りですね…。

おばあちゃんの愛

先日、相続手続きをご依頼いただいていた方と

最終手続きのためお会いしました。

 

80代後半のおばあちゃんですが、かなりの難聴で

左の耳はほとんど聞こえないとの事でした。

何度かお会いする中で、亡きご主人さまの思い出話しを時折していましたが

とても印象に残っている言葉があります。

 

「主人の家計がみんな癌で亡くなっていて

絶対主人は癌で死なせないと、食事には気をくばっていたんです」と…。

そのために、夏はなるべく自分の畑でとれた

無農薬の野菜を使ってお料理をしていたそうです。

 

そのためかご夫婦で歯が丈夫で、ご本人もこのお歳で

堅いおせんべいとかも普通に食べられるそうです。

 

おばあちゃんのお話しを聞きながら

やはり日頃の食事ってとても大事なのだなとつくづく実感しました。

 

私は幼少のころからとても好き嫌いが多く

栄養が偏りがちで不規則な生活をしてきたので

近頃は自分や家族のためにも

低カロリー・高栄養のものを摂取するよう心がけています。

やはり野菜が身体にいいようで、最近は意識して沢山食べるようにしています。

今流行りのジャーサラダとか、とある本で読んだファイトケミカルスープなど…。

(キャベツ・人参・かぼちゃ・玉ねぎを入れてコトコト煮込んだスープで、シンプルですが

以外と飽きない味なんです)。

 

最後にご自宅にお送りし

バックミラーから小柄で愛らしいおばあちゃんの姿を後にしながら

私も将来、彼女のような素敵で愛らしいおばあちゃんになれたらいいな…と思いました。

認知症について

先日、地域包括支援センター主催の

研修会に参加させていただきました。

参加時のテーマが若年性認知症についてのお話しで

某ディサ-ビスセンターの代表の方が講師としていらしてました。

山本リンダ似のとても素敵な方でした)。

 

最近テレビでもよく特集が組まれていて、興味があったのですが

今回の研修会は仕事にも役立つお話しもお聞きできて

とても勉強になりました。

 

若年性認知症とは18歳~64歳までの方のことで

そのうち44歳までが若年期認知症、45~64歳までが初老認知症というそうです。

2012年、旭川で約50人が居るとの事で現在ではもっと増えているかもしれません。

初期ではうつ病や更年期症状と類似していて、わかりずらいのが特徴で

身体的エネルギーが高く男性の割合が多いようです。

まだまだ家族を支えなければならない年齢で

経済的にも配偶者の方の精神面でも非常に厳しいものがあるとの事でした。

 

予防としては

日頃から生活習慣に気をつけて

ストレスをためずに、いきいきと過ごすことが良いそうです。

例えば、社会との交流を多く持ち

趣味を見つけ話したり笑う時間を多くとる

読み書きを怠らず、計算から離れないなど…。

私も早速今日から実践していこうと思います。

 

とはいえ認知症は様々な要因で発症するようなので

自分や家族、両親なども含め身近な人が

いつ発症しても受け入れられるよう心の準備をしておこうと思いました。

日頃のコミュニケーション

日々生活している中で

人と人との関わりってとても大事だな…と思います。

 

人間は一人では生きていけないもので

無意識に、いつも多くの方々に支えられて今があるのだなと…。

それが、他人ではなく家族や身内だと

いつの間にか当たり前になってしまって

感謝の気持ちが薄れてしまいがちです。

 

お仕事で様々な相続人様にお会いする中で

日頃仲良くしている方々は

とてもスムーズに

分割協議が進んでいく事が多いように感じます。

やはり信頼関係ができているのでしょうね。

 

私事ではありますが、兄が一人おります。

一見ぶっきらぼうで、クールではありますが

根は優しい人で、さりげなく両親や私の事を気にかけてくれています。

(ちなみに、ブルース・リーのファンになったのも

 学生時代テニス部に入ったのも兄の影響です…笑)

日頃あまり話す機会はないのですが

たった一人の兄弟ですし

いつまでもいい関係でいられたらいいな…と思っています。

そのためには、もっと日頃からコミュニケーションをとるべきですよね(;^ω^)

感謝の気持ちを忘れずに…。