認知症カフェ
最近、「認知症カフェ」という言葉をよく目にする方も多いと思いますが
どのような場所なのでしょうか。
認知症の人とそこの家族が気軽に立ち寄れるカフェのことで
地域の方々が繋がりを作るきっかけができる新しい場所です。
認知症の方やその家族だけでなく、地域の住民や、介護・医療の専門職など
誰もが参加できて、参加費として数百円ほど支払うだけで
お茶を飲みながら交流を深められます。
当初ヨーロッパで始まったスタイルを取り入れて
認知症の人とその家族を支援することを目的に2012年から
国の認知症対策の一つとして普及が始まったようです。
認知症カフェにはいくつかのタイプがあります。
〇静かに休める空間づくりに気を配り、必要に応じてスタッフや専門職に相談できる
自由に過ごしてもらうことを目的としたカフェ。
〇歌や工作など様々なプログラムを用意して、認知症の人の潜在能力を高めるよう
工夫しているカフェ。
〇医療や介護の専門職が役立つ情報を提供しながら、みんなで学ぶ場として
活用できるカフェ。
また、最近は認知症の人が食器を洗ったり、コーヒーを入れたりして
スタッフと一緒に働くカフェも増えてきています。
認知症カフェは月に1~2回開かれているところが多く
平均2時間程度が主流ですが、長時間オープンしているところもあり
ランチを準備しているところもあるようです。
もし、自分の身内が認知症ではないか…と感じた時に本人の同意を得て
いきなり病院に連れて行くのは難しいケースが多いのではないかと思います。
そんな場合に、「楽しくお茶できる憩いの場があるらしいから一緒に行ってみよう」
などと誘って参加してみるというのも、良い方法ではないかと感じました。
地域によって様々なスタイルのカフェがありますので
まずは市区町村や、地域包括支援センターに問い合わせて
情報収集することをお勧めします。