底地ビジネスとは…
今回は先日ニュースでチラッと見たのですが
昨今東京の方で新たなビジネスとして流行っている
゙底地ビジネズ について書きたいと思います。
そもそも底地ビジネスとはどんなビジネスなのでしょうか。
まず、底地とは土地の所有者と借地人がわかれている複雑な土地の事を言います。
なぜ複雑になるのかというと
借地借家法により借地人の権利が手厚く守られていて
土地を所有している地主は、借地人から土地を返してもらうまで
自由にする事ができないからです。
それだけでなく固定資産税を払わなければならないし
相続が発生すると多額の相続税が課せられ
土地はあるけど税金が払えない…
と頭を抱える地主さんが沢山います。
そこに目を付けた不動産業界が
地主から土地を買い取り権利関係を調整した後、借地人に販売し
仲介料で利益をとるという仕組みのビジネスが急増しているようで
その背景には今年から相続税の控除額が大幅に削減されたことも大きいようです。
最近は何かとブラック企業、ブラックバイト…
など悪徳業者に対してブラック~と言われる時代ですが
この世界でもブラック地主と言われる人達がいて、問題になっています。
土地を買い取った会社が
借地人に強制的な立ち退きや多額の土地の買い上げを求めて
その脅迫的な言動と執拗な訪問は
借地人を精神的に追い詰めニュースで見た際もひと昔前のやくざのようで
恐ろしく感じました。
もともと土地を持っている側からすれば
底地ビジネスはありがたい話しかもしれませんが
今後大きな社会問題に発展する懸念があります。
ですが、法的に地主からの立ち退き命令などには従う必要はなく
そのまま生活し続けることが可能です。
ただ、自分一人で解決できない場合が多いと思いますので
弁護士さんに相談されるのが得策ではないでしょうか。