相続セミナー ①
先日、当事務所の代表が某葬儀屋さん主宰のイベントで
相続セミナーの講師を務めさせていただきました。
14名の方にご参加いただき、具体的な事案を取り入れながら進めましたが
今回は、その中で家督相続制度についてお話しをしたいと思います。
戦前の日本は、家督相続という制度があり、兄弟が何人いようと
基本的に長男が家督相続人となり全ての財産を受け継いでいました。
家の財産やお墓の管理、一族の面倒をみる立場に立たされていたため
強い権限を持っていたようです。
ところが、時代とともに社会状況が少しずつ変わり
このような独占的な相続は良くないという事で昭和22年に民法が改正され
今日に至っています。
この法改正により、独占的な家督相続制度は廃止され
長男・次男などの立場に関係なく平等に相続することができるようになりました。
地域によっては、まだ長男が一番偉いという風潮があるかもしれませんが
法律的には平等な権利を主張することができるようになりました。
けれども、最終的には相続人の間での思いやりや譲り合いの心が大切だと思います。
これから相続を迎えるみなさんが、相続人の間で揉めることなく
円満に相続できるよう、決して争う「争続」にならないことを願っています。
今週は、セミナーウィークで水曜日.金曜日と講師をさせていただく予定です。
追ってブログでアップしたいと思いますので、是非ご覧下さいませ。